過去問解説(企業経営理論)_2019年(令和元年) 第16問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(目標設定理論の基本)
  • 正答率: ★★★★☆(正答率70%前後)
  • 重要度: ★★★☆☆(モチベーション理論の基礎)

問題文

E.ロックやG.レイサムらにより体系化された目標設定理論において指摘されている、組織メンバーの努力や成果を引き出す目標の特徴として、最も適切なものはどれか。


目標と報酬(昇給や昇進など)の間の関係が明示されていること。
目標の達成困難度が顕著に高いこと。
目標の達成度合いについてのフィードバックが得られること。
目標の内容が組織運営上合理的であること。
目標の内容が抽象的であること。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|企業経営理論(PDF)


解答

正解:ウ


解説

ア:×
報酬との関係は期待理論に近い考え方であり、目標設定理論の直接的要件ではない。

イ:×
目標は「困難であるが達成可能」な水準が望ましい。顕著に高すぎる目標は逆にモチベーションを下げる。

ウ:〇
目標設定理論では、明確で困難な目標とともに「フィードバック」が成果を高める要因とされる。達成度合いを知ることで努力の方向修正が可能になる。

エ:×
合理性は重要だが、理論の中核は「明確性」「困難性」「フィードバック」である。

オ:×
抽象的な目標は効果が低い。具体的で明確な目標が必要。


学習のポイント

  • 目標設定理論の要点(ロック&レイサム):
    ・目標は「具体的」であること。
    ・「困難だが達成可能」であること。
    ・「フィードバック」が得られること。
  • 効果:
    ・努力の方向性を明確化。
    ・努力量の増加。
    ・持続性の向上。
    ・戦略や行動計画の工夫を促進。
  • 試験対策のコツ:
    「明確性・困難性・フィードバック」が三本柱。報酬や抽象性は他理論との混同に注意。