過去問解説(財務・会計)_2023年(令和5年) 第1問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(移動平均法の基本)
  • 正答率: ★★★☆☆(計算力が問われる)
  • 重要度: ★★★☆☆(棚卸資産評価の典型問題)

解答

正解:イ(2,300円)


解説

  1. 7月1日(前月繰越)
    在庫:10個 × 100円 = 1,000円
    単価:100円
  2. 7月12日(仕入30個 × 120円)
    追加:3,600円
    合計:1,000円+3,600円=4,600円
    数量:10+30=40個
    平均単価:4,600円 ÷ 40個 = 115円
  3. 7月15日(売上20個)
    払出単価:115円
    売上原価:20個 × 115円 = 2,300円 ←ここが答え
    残高:20個 × 115円 = 2,300円
  4. 7月25日(仕入20個 × 160円)
    追加:3,200円
    合計:2,300円+3,200円=5,500円
    数量:20+20=40個
    平均単価:5,500円 ÷ 40個 = 137.5円
  5. 7月31日(次月繰越40個)
    残高:40個 × 137.5円 = 5,500円

学習のポイント

・移動平均法は仕入のたびに在庫単価を更新する方式である。

・売上原価はその時点の平均単価で計算する。

・総平均法との違いを理解すること(総平均法は期末にまとめて平均単価を算出する)

・試験では「売上原価を求めるのか」「期末在庫を求めるのか」を確認すること

・実務的には、価格変動が大きい商品を扱う場合に移動平均法は有効であり、在庫評価がより現実的になる