過去問解説(財務・会計)_2023年(令和5年) 第4問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(連結会計の基礎知識)
  • 正答率: ★★★★☆(基本的な理解があれば正解可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(連結会計の頻出論点)

問題文

連結会計に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

親会社による子会社株式の所有割合が100%に満たない場合、連結貸借対照表の負債の部に非支配株主持分が計上される。
子会社の決算日と連結決算日の差異が3か月を超えない場合は、子会社の正規の決算を基礎として連結決算を行うことができる。
負ののれんは、連結貸借対照表に固定負債として計上する。
連結子会社の当期純損益に株式の所有割合を乗じた額は、持分法による投資損益として連結損益計算書に計上する。

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:


解説

ア:×
非支配株主持分は「純資産の部」に計上される。負債ではない。

イ:〇
子会社の決算日と連結決算日の差異が3か月以内であれば、子会社の正規の決算を基礎に連結決算を行うことができる。これは実務上の便宜を考慮した規定。

ウ:×
負ののれんは「特別利益」として処理される。固定負債ではない。

エ:×
持分法による投資損益は、関連会社株式に対して適用される。連結子会社の純損益は、連結損益計算書に全額取り込まれ、非支配株主持分に帰属する部分を控除する。


学習のポイント

・非支配株主持分は「純資産の部」に表示される(負債ではない)
・子会社の決算日と連結決算日の差異は「3か月以内」であれば正規決算を利用できる
・負ののれんは「特別利益」として処理される
・持分法は関連会社に適用され、連結子会社には適用されない
・連結会計の表示区分(資産・負債・純資産)を正しく理解することが重要