難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(キャッシュ・フロー計算書の基礎)
- 正答率: ★★★★☆(基本知識で解ける)
- 重要度: ★★★☆☆(財務諸表分析の基礎論点)
問題文
キャッシュ・フロー計算書に関する記述として、最も適切なものはどれか。
〔解答群〕
ア
間接法によるキャッシュ・フロー計算書では、棚卸資産の増加額は営業活動によるキャッシュ・フローの増加要因として表示される。
イ
資金の範囲には定期預金は含まれない。
ウ
支払利息は、営業活動によるキャッシュ・フローの区分で表示する方法と財務活動によるキャッシュ・フローの区分で表示する方法の2つが認められている。
エ
有形固定資産の売却による収入は、財務活動によるキャッシュ・フローの区分で表示される。
出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:ウ
解説
ア:×
間接法では、棚卸資産の増加は「営業活動によるキャッシュ・フローの減少要因」として表示される。増加はキャッシュの流出を意味するため。
イ:×
資金の範囲には「現金及び現金同等物」が含まれる。定期預金のうち満期が3か月以内のものは含まれるが、それ以外は含まれない。したがって「含まれない」と断定するのは誤り。
ウ:〇
支払利息は、営業活動によるキャッシュ・フローに表示する方法と、財務活動によるキャッシュ・フローに表示する方法の両方が認められている。国際会計基準(IFRS)でも選択可能であり、日本基準でも同様の扱いがある。
エ:×
有形固定資産の売却による収入は「投資活動によるキャッシュ・フロー」に区分される。財務活動ではない。
学習のポイント
・間接法では棚卸資産の増加はキャッシュの減少要因、減少は増加要因となる
・資金の範囲は「現金及び現金同等物」であり、短期の定期預金は含まれる場合がある
・支払利息の区分は「営業活動」か「財務活動」のいずれかを選択できる
・有形固定資産の売却収入は「投資活動によるキャッシュ・フロー」に分類される
・キャッシュ・フロー計算書は営業・投資・財務の3区分を正しく理解することが重要