難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(生産性指標の定義と使い分け)
- 正答率: ★★★☆☆(算出指標の選択に注意)
- 重要度: ★★★★☆(付加価値生産性の定番論点)
問題文
当社とその競合会社であるF社に関する以下の資料に基づき、下記の設問に答えよ。ただし、金額の単位は万円とする。
【資料】
| 当社 | F社 | |
|---|---|---|
| 資産合計 | 64,000 | 86,000 |
| 有形固定資産合計 | 16,000 | 20,000 |
| 売上高 | 48,000 | 112,000 |
| 付加価値 | 12,000 | 22,400 |
| うち人件費 | 7,800 | 16,800 |
| 従業員数 | 20人 | 40人 |
(設問1)
当社の付加価値率として、最も適切なものはどれか。
ア
20%
イ
25%
ウ
65%
エ
75%
(設問2)
当社とF社の生産性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
労働生産性はF社が上回っているが、その要因は設備生産性が当社のそれを上回っていることにある。
イ
労働生産性はF社が上回っているが、その要因は労働装備率が当社のそれを上回っていることにある。
ウ
労働生産性は当社が上回っているが、その要因は設備生産性がF社のそれを上回っていることにある。
エ
労働生産性は当社が上回っているが、その要因は労働装備率がF社のそれを上回っていることにある。
出典:中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
- 設問1:イ(25%)
- 設問2:エ
解説
設問1(付加価値率)
- 定義:付加価値率=付加価値/売上高
- 当社:12,000/48,000=0.25 → 25%
- よって「イ」が正解。
設問2(生産性の比較)
- 労働生産性(付加価値/従業員数)
- 当社:12,000/20=600(万円/人)
- F社:22,400/40=560(万円/人)
→ 労働生産性は当社が上回る。 - 設備生産性(付加価値/有形固定資産)
- 当社:12,000/16,000=0.75
- F社:22,400/20,000=1.12
→ 設備生産性はF社が上回る。 - 労働装備率(有形固定資産/従業員数)
- 当社:16,000/20=800(万円/人)
- F社:20,000/40=500(万円/人)
→ 労働装備率は当社が上回る。 - 結論:労働生産性は当社が上回っている。その要因は、当社の労働装備率がF社より高いことにある。
→ 「エ」が正解。
学習のポイント
・付加価値率=付加価値/売上高で求める(本問は25%)
・労働生産性は「付加価値/従業員数」で評価する
・設備生産性は「付加価値/有形固定資産」で評価する
・労働装備率は「有形固定資産/従業員数」で評価する
・指標間の関係(労働生産性は労働装備率×設備生産性の組合せで説明できる)が問われやすい