過去問解説(財務・会計)_2023年(令和5年) 第19問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(効率的市場仮説の型の違いを理解していれば解ける)
  • 正答率: ★★★★☆(基本知識問題)
  • 重要度: ★★★☆☆(金融理論の基礎)

問題文

効率的市場仮説(セミストロング型)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

インサイダー取引によっても、市場の期待を上回る過大なリターンを獲得できない。
市場価格は公に入手可能な情報を反映する。
市場価格は規則的に変動する。
すべての証券の将来の価格は確実に予測できる。

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:


解説

効率的市場仮説(EMH)は、株価がどの範囲の情報を反映しているかによって3つの型に分類される。

  1. ウィーク型(弱形式)
  • 株価は過去の株価データをすべて反映している。
  • テクニカル分析による超過利得は不可能。
  1. セミストロング型(準強形式)
  • 株価は「公に入手可能な情報」をすべて反映している。
  • ファンダメンタル分析による超過利得は不可能。
  • 本問の正解はこれに該当する →
  1. ストロング型(強形式)
  • 株価は「公開情報+非公開情報(インサイダー情報)」もすべて反映している。
  • インサイダー取引による超過利得も不可能。

選択肢の検討

  • ア:× → これは「ストロング型」の説明。セミストロング型では誤り。
  • イ:〇 → セミストロング型の定義そのもの。
  • ウ:× → 市場価格はランダムウォーク的に変動するので「規則的」ではない。
  • エ:× → 将来価格を確実に予測できる市場は存在しない。

学習のポイント

  • 効率的市場仮説は「弱・準強・強」の3分類を正確に押さえること。
  • セミストロング型=「公に入手可能な情報を反映」
  • 試験では「どの型に対応する説明か」を問うパターンが多い。