難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(効率的市場仮説の型の違いを理解していれば解ける)
- 正答率: ★★★★☆(基本知識問題)
- 重要度: ★★★☆☆(金融理論の基礎)
問題文
効率的市場仮説(セミストロング型)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
〔解答群〕
ア
インサイダー取引によっても、市場の期待を上回る過大なリターンを獲得できない。
イ
市場価格は公に入手可能な情報を反映する。
ウ
市場価格は規則的に変動する。
エ
すべての証券の将来の価格は確実に予測できる。
出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:イ
解説
効率的市場仮説(EMH)は、株価がどの範囲の情報を反映しているかによって3つの型に分類される。
- ウィーク型(弱形式)
- 株価は過去の株価データをすべて反映している。
- テクニカル分析による超過利得は不可能。
- セミストロング型(準強形式)
- 株価は「公に入手可能な情報」をすべて反映している。
- ファンダメンタル分析による超過利得は不可能。
- 本問の正解はこれに該当する → イ
- ストロング型(強形式)
- 株価は「公開情報+非公開情報(インサイダー情報)」もすべて反映している。
- インサイダー取引による超過利得も不可能。
選択肢の検討
- ア:× → これは「ストロング型」の説明。セミストロング型では誤り。
- イ:〇 → セミストロング型の定義そのもの。
- ウ:× → 市場価格はランダムウォーク的に変動するので「規則的」ではない。
- エ:× → 将来価格を確実に予測できる市場は存在しない。
学習のポイント
- 効率的市場仮説は「弱・準強・強」の3分類を正確に押さえること。
- セミストロング型=「公に入手可能な情報を反映」
- 試験では「どの型に対応する説明か」を問うパターンが多い。