過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第2問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(貸借対照表の変化を追う力が必要)
  • 正答率: ★★★☆☆(資産・負債・純資産の関係を理解できるか)
  • 重要度: ★★★★☆(財務分析の基本)

問題文

A、B、Cの各商店は、いずれも資産2,000万円、負債500万円を有する小売業であるが、あるとき各商店ともそれぞれ800万円で店舗を増築した。支払いの内訳は以下のとおりである。

  • A店は全額を自店の現金で支払った。
  • B店は建築費の半額を銀行より借り入れ、残額を自店の現金で支払った。
  • C店は全額、銀行からの借り入れであった。

下表のア~オのうち、増築後の各商店の財政状態を示すものとして、最も適切なものはどれか。

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:


解説

  1. A店(全額自己資金)
  • 増築費用800万円を現金で支払う。
  • 資産:現金−800、建物+800 → 合計は変わらず。
  • 負債:変化なし(500)。
  • 純資産:変化なし(1,500)。
  • → 資産合計2,800、負債500、純資産2,300。
  1. B店(半額借入、半額自己資金)
  • 借入金400+現金400で支払い。
  • 資産:現金−400、建物+800 → 合計+400。
  • 負債:借入金+400 → 900。
  • 純資産:変化なし(1,500→1,900)。
  • → 資産合計2,800、負債900、純資産1,900。
  1. C店(全額借入)
  • 借入金800で支払い。
  • 資産:建物+800 → 合計+800。
  • 負債:借入金+800 → 1,300。
  • 純資産:変化なし(1,500)。
  • → 資産合計2,800、負債1,300、純資産1,500。

学習のポイント

  • 自己資金で支払う場合:資産の内訳が変わるだけで純資産は変化しない。
  • 借入で支払う場合:負債が増加し、資産も増加する。
  • 「資産=負債+純資産」の恒等式を常に意識すること。
  • 本問は「支払方法の違いが財務構造にどう影響するか」を理解する典型問題。