過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第4問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(外貨会計の基本知識)
  • 正答率: ★★★★☆(基礎を押さえていれば解ける)
  • 重要度: ★★★☆☆(会計処理の基礎論点)

問題文

外貨建取引に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

外貨建の金銭債権・債務、前払金・前受金については、決算日の直物為替レートにより換算する。
為替差損益は、原則として営業外収益または営業外費用とする。
在外支店の財務諸表項目の換算は、決算日の直物為替レートにより換算する。
二取引基準とは、自国通貨と外国通貨で帳簿を作成することをいう。

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:イ(為替差損益は、原則として営業外収益または営業外費用とする)


解説

  • ア:×
    外貨建の金銭債権・債務は決算日の直物為替レートで換算するが、前払金・前受金は「非金銭項目」に該当し、取引時のレートで換算する。したがって誤り。
  • イ:〇
    為替差損益は、原則として営業外収益または営業外費用に区分される。これが正しい記述。
  • ウ:×
    在外支店の財務諸表換算は、資産・負債は決算日の直物レート、収益・費用は取引日のレート(または平均レート)を用いる。すべてを決算日の直物レートで換算するのは誤り。
  • エ:×
    二取引基準とは、外貨建取引を「外貨での取引」と「自国通貨での取引」の二つに分けて記録する考え方であり、「二種類の帳簿を作成する」ことではない。

学習のポイント

  • 外貨建取引の換算は「金銭項目」と「非金銭項目」で処理が異なる。
  • 為替差損益は営業外に計上するのが原則。
  • 在外支店の換算は「資産・負債=期末レート」「収益・費用=取引日レート(平均レート可)」が基本。
  • 二取引基準は「外貨建取引を二つの取引に分ける」という意味であり、帳簿を二重に作るわけではない。