難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(原価計算の範囲の理解)
- 正答率: ★★★★☆(基本知識)
- 重要度: ★★★☆☆(原価と期間費用の区別)
問題文
原価計算における非原価項目として、最も適切なものはどれか。ただし、すべて正常なものであるとする。
〔解答群〕
ア
売上債権に対する貸倒引当金繰入
イ
減価償却費
ウ
仕損、減損、棚卸減耗損
エ
支払利息
出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:エ(支払利息)
解説
- ア:売上債権の貸倒引当金繰入(×)
販売活動に伴う期間費用で、製品原価の計算範囲外だが、原価計算上は「販売費及び一般管理費」に位置づく通常項目。問題の趣旨(非原価項目=原価計算の対象外と明確にされるもの)では支払利息の方が適切。 - イ:減価償却費(×)
製造設備や工具の通常の減価償却は製造原価に配賦されるため、原価項目。 - ウ:仕損・減損・棚卸減耗損(×)
すべて「正常なもの」との条件付き。正常仕損・正常減耗は製造原価に含めて配賦するのが原則で、原価項目。 - エ:支払利息(〇)
財務費用であり、原価計算の対象外(非原価項目)。製造原価にも販売費及び一般管理費にも含めない。
学習のポイント
- 原価計算は「製品やサービスの提供に直接・合理的に関連する費用」が対象。
- 正常な損耗・仕損・減耗は原価に含める。不正常なものは特別損失等で処理。
- 財務費用(支払利息、社債利息等)は非原価項目として区別する。