過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第23問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(配当政策の基礎理解)
  • 正答率: ★★★★☆(基本知識があれば正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(企業財務の基礎論点)

問題文

配当政策に関する記述として、最も適切なものはどれか。ただし、他の条件は一定とする。

1株当たり配当金額を一定にする政策では、当期の利益額にかかわらず配当性向は変わらない。
自己資本配当率(配当額÷期首自己資本)を一定にする政策では、当期の利益額にかかわらず1株当たり配当金額は変わらない。
当期の利益額のうち投資に必要な支出分を留保し、残余を配当する政策では、当期の利益額にかかわらず配当性向は変わらない。
配当性向を一定にする政策では、当期の利益額にかかわらず自己資本配当率(配当額÷期首自己資本)は変わらない。

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:


解説

  • ア:×
    1株当たり配当金額を一定にする政策では、利益が変動すれば配当性向(配当÷利益)は変化する。したがって誤り。
  • イ:〇
    自己資本配当率を一定にする政策では、期首自己資本に対して一定割合を配当するため、利益額にかかわらず配当額(ひいては1株当たり配当金額)は一定となる。
  • ウ:×
    残余配当政策では、投資に必要な資金を留保し、残りを配当するため、利益額に応じて配当性向は変動する。
  • エ:×
    配当性向を一定にする政策では、利益額に応じて配当額が変動するため、自己資本配当率は一定にはならない。

学習のポイント

  • 1株当たり配当一定政策
    配当額は安定するが、利益変動により配当性向は変化する。
  • 自己資本配当率一定政策
    自己資本に対して一定割合を配当するため、配当額は安定する。
  • 残余配当政策
    投資資金を優先し、残りを配当するため、配当性向は変動する。
  • 配当性向一定政策
    利益に応じて配当額が変動するため、自己資本配当率は一定にならない。