過去問解説(財務・会計)_2021年(令和3年) 第1問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(仕訳の基礎)
  • 正答率: ★★★★☆(基本知識があれば正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(商業簿記の基本論点)

問題文

得意先への商品販売時に、10日以内に代金を支払えば2%の支払いを免除するという条件をつけた。その売掛金200,000円を販売から9日目に回収するにあたり、条件を適用した金額を小切手で受け取った。
この取引を仕訳するとき、以下の空欄に入る語句として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

(借)現 金 196,000  (貸)売掛金 200,000
   売上____ 4,000

〔解答群〕

控除
値引
割引
割戻

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:ウ(割引)


解説

  • ア:控除 → ×
    「控除」は税務や費用計算で用いられる用語であり、売掛金回収時の仕訳には使わない。
  • イ:値引 → ×
    「値引」は販売時点で商品に瑕疵がある場合や販売促進のために行う処理であり、代金早期支払による減額には該当しない。
  • ウ:割引 → 〇
    代金を早期に支払った場合に与える支払条件による減額は「割引」として処理する。今回のケースでは200,000円の売掛金に対して2%(4,000円)が割引となる。
  • エ:割戻 → ×
    「割戻」は販売数量や取引実績に応じて後日まとめて行う値引きであり、本問のケースには該当しない。

学習のポイント

  • 値引・割戻・割引の違い
  • 値引:商品に欠陥がある場合や販売促進のための価格減少。
  • 割戻:販売数量や取引実績に応じて後日まとめて行う値引き。
  • 割引:早期支払などの条件に基づく代金減額。
  • 仕訳の理解
    売掛金200,000円から割引4,000円を差し引き、現金196,000円を受け取る。差額は「売上割引」として処理する。