過去問解説(財務・会計)_2021年(令和3年) 第4問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(のれんの基本理解)
  • 正答率: ★★★★☆(基礎知識があれば正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(企業結合会計の基本論点)

問題文

のれんに関する記述として、最も適切なものはどれか。

自己創設のれんは、時価などの公正な評価額が取得原価となる。
のれんは取得後、5年以内に毎期均等額以上の償却をしなければならない。
のれんは被買収企業の超過収益力に対する対価とみなされる。
負ののれんが発生した場合、当該期間の特別損失とする。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF) 解答

正解:


解説

  • ア:×
    自己創設のれんは資産計上できない。取得原価として時価評価することはない。
  • イ:×
    のれんの償却期間は「20年以内のその効果が及ぶ期間」であり、必ず5年以内という規定はない。
  • ウ:〇
    のれんは、被買収企業の超過収益力(純資産の時価を超える収益力)に対して支払われる対価とみなされる。
  • エ:×
    負ののれんは特別損失ではなく、発生時に「負ののれん発生益」として特別利益に計上される。

学習のポイント

  • のれんの定義
    企業結合において、取得原価が被取得企業の純資産の時価を上回る部分。超過収益力に対する対価とされる。
  • 自己創設のれん
    自社で築いたブランド力や信用力は資産計上できない。
  • 償却
    のれんは20年以内の合理的な期間で定額償却する。
  • 負ののれん
    取得原価が純資産の時価を下回る場合に発生し、特別利益として処理される。