過去問解説(財務・会計)_2021年(令和3年) 第16問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★☆☆☆☆(株主還元の基礎)
  • 正答率: ★★★★★(基本知識で正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(企業財務の基本論点)

問題文

株主還元に関する記述として、最も適切なものはどれか。

自社株買いを行うと当該企業の純資産が減少するため、売買手数料をゼロとすれば株価は下落する。
自社株買いを行った場合、取得した株式は一定期間のうちに消却しなければならない。
配当額を自己資本で除した比率を配当利回りという。
有利な投資機会がない場合には、余裕資金を配当などで株主に還元することが合理的である。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:(有利な投資機会がない場合には、余裕資金を配当などで株主に還元することが合理的である)


解説

  • ア:×
    自社株買いは需給関係から株価上昇要因となることが多い。純資産が減少するからといって株価が下落するとは限らない。
  • イ:×
    自社株買いで取得した株式は必ずしも消却する必要はなく、自己株式として保有することも可能。
  • ウ:×
    配当利回りは「1株当たり配当金 ÷ 株価」で算出する。配当額 ÷ 自己資本ではない。
  • エ:〇
    有利な投資機会がない場合、余剰資金を株主に配当や自社株買いで還元するのは合理的な経営判断である。

学習のポイント

  • 株主還元の方法
  • 配当(現金配当)
  • 自社株買い(株価上昇や資本効率改善の効果)
  • 配当政策の考え方
    投資機会が豊富な場合は内部留保を優先し、投資機会が乏しい場合は株主還元を強化する。
  • 試験対策
    配当利回りの定義や自社株買いの効果など、基本的な用語理解を整理しておくと得点しやすい。