過去問解説(財務・会計)_2021年(令和3年) 第18問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(投資意思決定の基礎)
  • 正答率: ★★★★☆(公式の理解で正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(キャッシュフローの税効果)

問題文

当社はある機械の導入の可否を検討している。この機械の導入により、年間の税引前キャッシュフローが 2,000 万円増加する。また、この機械の年間減価償却費は 900 万円である。
実効税率を 30%とするとき、年間の税引後キャッシュフローはいくらになるか。最も適切なものを選べ。

870 万円
1,100 万円
1,670 万円
2,030 万円

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

問題文

当社はある機械の導入の可否を検討している。この機械の導入により、年間の税引前キャッシュフローが 2,000 万円増加する。また、この機械の年間減価償却費は 900 万円である。
実効税率を 30%とするとき、年間の税引後キャッシュフローはいくらになるか。最も適切なものを選べ。

〔解答群〕

870 万円
1,100 万円
1,670 万円
2,030 万円

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:ウ(1,670 万円)


解説

  • 税引前キャッシュフロー(増分)
    2,000 万円
  • 減価償却費(非資金費用)
    900 万円
  • 課税所得の増分(税引前利益)
    税引前キャッシュフロー − 減価償却費
    = 2,000 − 900 = 1,100 万円
  • 税額(実効税率 30%)
    1,100 × 0.30 = 330 万円
  • 税引後キャッシュフロー
    税引前キャッシュフロー − 税額
    = 2,000 − 330 = 1,670 万円

学習のポイント

  • キャッシュフロー計算の基本式
    税引後キャッシュフロー = 税引前キャッシュフロー − 税金
    (税金は「課税所得 × 税率」で算出)
  • 減価償却の扱い
    減価償却費はキャッシュアウトを伴わない費用。
    したがって「課税所得」を減らす効果(節税効果)はあるが、キャッシュフローからは控除しない。
  • 試験対策
  • 「税引前キャッシュフロー」と「税引前利益」の違いに注意。
  • 減価償却費はキャッシュフロー計算では足し戻すイメージを持つと理解しやすい。
  • 投資意思決定問題では「税引後キャッシュフロー」を正しく算出できるかがポイント。