難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(売上原価計算の応用)
- 正答率: ★★★☆☆(棚卸減耗損・評価損の扱いがポイント)
- 重要度: ★★★★☆(基本論点)
問題文
以下の資料に基づき、当期の売上原価として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
- 期首商品棚卸高 100,000 円
- 当期商品純仕入高 750,000 円
- 期末商品棚卸高
| 商品 | 帳簿棚卸数量 | 実地棚卸数量 | 原価 | 正味売却価額 |
|---|---|---|---|---|
| A商品 | 120 個 | 110 個 | @1,200 円 | @1,000 円 |
| B商品 | 80 個 | 70 個 | @1,000 円 | @1,100 円 |
なお、棚卸減耗損および商品評価損はすべて売上原価に含める。
〔解答群〕
ア
626,000 円
イ
648,000 円
ウ
663,000 円
エ
670,000 円
出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:エ(670,000 円)
解説
ステップ1:売上原価の基本式
売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期商品純仕入高 − 期末商品棚卸高
ステップ2:期末商品棚卸高の算定
- A商品
- 帳簿数量120個 → 実地数量110個 → 10個減耗
- 評価は「原価と正味売却価額のいずれか低い方」
- 原価1,200円 vs 正味売却価額1,000円 → 1,000円を採用
- 期末評価額 = 110個 × 1,000円 = 110,000円
- B商品
- 帳簿数量80個 → 実地数量70個 → 10個減耗
- 原価1,000円 vs 正味売却価額1,100円 → 1,000円を採用
- 期末評価額 = 70個 × 1,000円 = 70,000円
- 合計期末棚卸高 = 110,000円 + 70,000円 = 180,000円
ステップ3:売上原価の計算
- 期首棚卸高 = 100,000円
- 当期純仕入高 = 750,000円
- 期末棚卸高 = 180,000円
売上原価 = 100,000 + 750,000 − 180,000 = 670,000円
学習のポイント
- 棚卸減耗損・商品評価損は売上原価に含める。
- 期末評価は「原価と正味売却価額の低い方」で計算する。
- 基本式を押さえつつ、数量差異や評価損を丁寧に処理することが重要。