過去問解説(財務・会計)_2020年(令和2年) 第5問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(減損会計の基本)
  • 正答率: ★★★☆☆(判定基準を正しく理解できるか)
  • 重要度: ★★★★☆(固定資産の評価論点)

解答

正解:


解説

減損会計の流れは以下の通り。

  1. 減損の兆候がある場合、帳簿価額と「割引前将来キャッシュ・フローの総額」を比較する。
  • 帳簿価額 > 割引前将来キャッシュ・フロー総額 → 減損の可能性あり。
  1. 減損の可能性がある場合、帳簿価額と「正味売却価額」と「使用価値」のいずれか大きい方(=回収可能価額)を比較する。
  • 帳簿価額 > 回収可能価額 → 減損損失を認識。

  • X資産
    帳簿価額2,800 > 将来CF2,400 → 減損判定必要。
    回収可能価額=max(1,300, 1,400)=1,400。
    帳簿価額2,800 > 1,400 → 減損認識。
  • Y資産
    帳簿価額3,100 < 将来CF3,300 → 減損判定不要。
    → 減損認識なし。
  • Z資産
    帳簿価額4,500 > 将来CF3,900 → 減損判定必要。
    回収可能価額=max(3,400, 3,200)=3,400。
    帳簿価額4,500 > 3,400 → 減損認識。

結論

減損損失を認識すべきは XおよびZ
よって正解は「」。


学習のポイント

  • 減損の判定は「帳簿価額」と「割引前将来キャッシュ・フロー総額」の比較から始まる。
  • 減損認識額は「帳簿価額 − 回収可能価額」で算定。
  • 回収可能価額は「正味売却価額」と「使用価値」の大きい方を採用する。
  • 試験では「判定ステップ」と「回収可能価額の選択」を混同しないことが重要。