難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★☆☆☆☆(ABCの基本知識)
- 正答率: ★★★★☆(用語理解で正答可能)
- 重要度: ★★★☆☆(管理会計の基礎)
問題文
活動基準原価計算(ABC)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
ABC がいわゆる伝統的原価計算と大きく異なる点は、ABC が製造直接費に焦点を当てていることである。
イ
ABC で用いられる「活動」は、コスト・ドライバーと呼ばれる。
ウ
ABC は、少品種大量生産型の製造業に適した原価計算である。
エ
ABC を意識した経営管理手法を活動基準経営管理(ABM)という。
出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
- 正解:エ
解説
ア:×
ABC(活動基準原価計算)が注目するのは「間接費の配賦」であり、製造直接費ではない。直接費はもともと製品に直接対応できるため、ABCの焦点ではない。
イ:×
「活動」はコスト・ドライバーそのものではなく、コスト発生の原因となる作業やプロセスを指す。コスト・ドライバーは活動量を測定する指標である。
ウ:×
ABCは「多品種少量生産」に適している。少品種大量生産では伝統的原価計算でも十分対応可能。
エ:〇
ABCを経営管理に応用した手法を「活動基準経営管理(ABM: Activity-Based Management)」という。コスト削減や業務改善に活用される。
学習のポイント
- ABC(活動基準原価計算):間接費を活動ごとに集計し、コスト・ドライバーを基準に配賦する。
- ABM(活動基準経営管理):ABCの考え方を経営管理に応用し、コスト削減や業務効率化を図る。
- 適用場面:多品種少量生産や間接費の比率が高い業種で有効。
- 試験では「ABC=間接費配賦」「ABM=経営管理への応用」という整理がポイント。