過去問解説(財務・会計)_2019年(令和元年) 第6問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(棚卸資産評価の基礎)
  • 正答率: ★★★★☆(基本知識)
  • 重要度: ★★★☆☆(会計処理の基本)

問題文

棚卸資産の評価に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

棚卸資産の期末評価において、帳簿価額と比較すべき時価は再調達原価である。
棚卸資産の評価方法として認められている方法のうちに個別法は含まれない。
棚卸資産の評価方法のうち売価還元法は、取扱品種の極めて多い小売業等の業種において適用される方法である。
簿価切り下げによる評価損は、原則として営業外費用または特別損失に計上する。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

  • 正解:ウ

解説

ア:×
棚卸資産の評価において、帳簿価額と比較すべき時価は「正味実現可能価額」であり、再調達原価ではない。

イ:×
棚卸資産の評価方法には、個別法・先入先出法・総平均法・移動平均法などが含まれる。個別法は認められている。

ウ:〇
売価還元法は、取扱品種が極めて多く、個別の原価把握が困難な小売業などで用いられる方法。売価総額から原価率を推定して評価する。

エ:×
棚卸資産の評価損は、原則として「売上原価」に含めて処理する。営業外費用や特別損失に計上するのは誤り。


学習のポイント

  • 棚卸資産の評価は「低価法(帳簿価額と正味実現可能価額のいずれか低い方)」が基本。
  • 評価方法には個別法・先入先出法・総平均法・移動平均法・売価還元法などがある。
  • 売価還元法は小売業など大量多品種の在庫管理に適した方法。
  • 評価損は売上原価に含めるのが原則。