過去問解説(財務・会計)_2019年(令和元年) 第14問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(オプションの基本知識)
  • 正答率: ★★★★☆(基礎理解で解ける)
  • 重要度: ★★★☆☆(金融商品の基礎)

問題文

オプションに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

〔解答群〕

オプションの価格は、オプションを行使した際の価値、すなわち本質的価値と時間的価値から成り立っている。
オプションの時間的価値はアット・ザ・マネーのとき、最大となる。
コールオプションにおいて、原資産価格が行使価格を上回っている状態を、イン・ザ・マネーと呼ぶ。
本質的価値がゼロであっても、時間的価値が正であれば、オプションを行使する価値がある。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

  • 正解:エ

解説

ア:〇
オプション価格は「本質的価値(intrinsic value)」+「時間的価値(time value)」で構成される。正しい。

イ:〇
時間的価値は、原資産価格が行使価格に近い「アット・ザ・マネー」のとき最大となる。正しい。

ウ:〇
コールオプションは、原資産価格 > 行使価格のとき「イン・ザ・マネー」と呼ぶ。正しい。

エ:×
本質的価値がゼロの場合、オプションを「今すぐ行使」しても利益は得られない。時間的価値があるのは「保有する価値」であり、「行使する価値」ではない。したがって不適切。


学習のポイント

  • オプション価格の構成:本質的価値+時間的価値。
  • 時間的価値:ATM(アット・ザ・マネー)で最大。
  • イン・ザ・マネー/アウト・オブ・ザ・マネー:原資産価格と行使価格の関係で判断。
  • 誤答の典型:「時間的価値がある=行使価値がある」と混同しないこと。