過去問解説(財務・会計)_2019年(令和元年) 第21問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(WACC計算)
  • 正答率: ★★★☆☆(計算力が必要)
  • 重要度: ★★★☆☆(資本コストの基本)

問題文

負債と純資産の構成が2:1の企業がある。この企業の税引前負債資本コストが3%(税率は30%)、株主資本コストが12%であるときの加重平均資本コストとして、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

3.8%
5.4%
7.5%
9.0%

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

  • 正解:イ(5.4%)

解説

ア:×
計算結果とは一致しない。負債比率を考慮するともっと高い値になる。

イ:〇
負債:純資産=2:1 → 負債比率=2/3、純資産比率=1/3。
税引後負債コスト=3%×(1−0.3)=2.1%。
WACC=(2/3×2.1%)+(1/3×12%)=1.4%+4.0%=5.4%。
よって正解。

ウ:×
7.5%は計算過程の誤り。株主資本コストの比率を誤っている可能性。

エ:×
9.0%は株主資本コスト寄りに偏った誤答。


学習のポイント

  • WACC(加重平均資本コスト)=負債コスト(税引後)×負債比率+株主資本コスト×株主資本比率。
  • 税引後負債コスト=負債コスト×(1−税率)。利息は損金算入されるため、税効果を考慮する。
  • 資本構成比率を正しく適用することが重要。