過去問解説(運営管理)_2024年(令和6年) 第15問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(在庫管理の基礎)
  • 正答率: ★★★★☆(用語理解で解ける)
  • 重要度: ★★★☆☆(工程間在庫の役割)

問題文

在庫管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ABC分析の結果としてCに分類された部品に定期発注方式を導入することによって、発注の手間を省いた。
原材料の在庫を多くすることによって、製造工程における突発的な設備故障による製品の納期遅れを回避した。
作業時間の変動が大きい工程の前で生産ラインを前後に分割して、工程間在庫を置くことによって、ライン全体の稼働率を改善した。
調達リードタイムが不安定な部品を発注点方式で管理する場合に、発注点を小さくすることで欠品の発生頻度を削減した。

出典: 中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:ウ

解説

ア:×
ABC分析でC品目は重要度が低く、定期発注方式よりも簡易的な管理(例えば一括発注や安全在庫設定)が一般的。発注手間削減の説明は不適切。

イ:×
原材料在庫を多く持つことで設備故障による納期遅れを直接防ぐことはできない。設備故障対策は保全活動であり、在庫増加は別の問題を生む。

ウ:〇
工程間在庫(バッファ)を設けることで、前後工程の作業時間変動を吸収し、ライン全体の稼働率を改善できる。典型的な在庫の役割。

エ:×
リードタイムが不安定な部品は発注点を大きくして安全在庫を確保するのが基本。発注点を小さくすると欠品リスクが増えるため誤り。


学習のポイント

  • ABC分析:A品目は厳密管理、C品目は簡易管理。定期発注方式は必ずしも適切ではない。
  • 在庫の役割:工程間在庫は変動吸収・稼働率改善に寄与する。
  • 設備故障対策:在庫増ではなく保全活動が本質的な解決策。
  • 発注点方式:リードタイム不安定時は安全在庫を増やす方向で調整する。