過去問解説(運営管理)_2023年(令和5年) 第35問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(物流実務の用語理解が必要)
  • 正答率: ★★★☆☆(現場運用の基本を押さえていれば正答可能)
  • 重要度: ★★★★☆(入荷検品・ピッキング・ロケーションの基礎)

問題文

物流センターの運営に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

ASN を用いた入荷検品は、荷受側が事前に受信した入荷予定商品の情報と入荷した商品を照合することで完了する。
トラック予約受付システムは、荷送側の物流センターで配車業務の効率化のために導入されるシステムである。
マテハン機器のうち、DPS(Digital Picking System)は種まき方式ピッキングで利用され、DAS(Digital Assorting System)は摘み取り方式ピッキングで利用される機器である。
ロールボックスパレットを利用した運搬には、フォークリフトが必要である。
ロケーション管理の方法の1つであるフリーロケーション管理は、入庫の都度、空いている場所に商品を格納し、保管する商品とその場所を紐づけずに管理する方法である。

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:ア

解説

ア:〇
ASN(Advanced Shipping Notice)を用いた入荷検品は、事前受信した入荷予定情報(品番・数量・ロット・賞味期限など)と実入荷品を照合して確認完了とする手法。現場の効率化と誤品防止に直結する。

イ:×
トラック予約受付システム(車両予約/Dock Scheduling)は主に荷受側(受け入れ側)の物流センターで入場枠や接車時間を予約し、ヤード混雑緩和・待機削減・入荷処理平準化を目的に導入される。

ウ:×
DPSは「摘み取り方式ピッキング」に用い、作業者に取り出し位置・数量を指示する。DASは「種まき方式(仕分け)」で、各出荷先の仕分け間口へ数量指示を出すために用いる。記述は逆。

エ:×
ロールボックスパレット(カゴ台車)は人手やハンドリフトでも搬送可能で、フォークリフト必須ではない。フォークが必要なのはパレット積みや重量物・高積み時など。

オ:×
フリーロケーション管理は、空いている場所に格納するが「商品と保管場所をWMS等で紐づけて管理する」方式。紐づけないと探索不能になり運用破綻するため、記述は不正確。


学習のポイント

  • ASN入荷検品:事前情報と現品照合でスルー率向上・誤納防止・入荷リードタイム短縮。
  • トラック予約:荷受側での入場・接車時間の予約により、ヤード待機や荷受ピークを平準化。
  • DPS/DASの違い:DPS=摘み取り、DAS=種まき(仕分け)。用途と導線設計を誤らない。
  • ロールボックス運搬:人力/ハンドリフトで取り回せる。フォークは必須ではない。
  • フリーロケーション:空き場所に保管しつつ、ロケーションとSKUをシステムで確実に紐づける。