過去問解説(運営管理)_2022年(令和4年) 第16問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(標準時間の計算)
  • 正答率: ★★★☆☆(IEの基本式が理解できれば得点可能)
  • 重要度: ★★★★☆(作業分析・時間研究の基礎)

問題文

あるプレス工程では、1人の作業者が以下のような手順①、②で作業を行っている。

作業aの後に作業bを行い、これを5回繰り返す。
作業a:材料置き場から鉄板を1枚取り出し、プレス機に投入して加工する。
作業b:加工が終わった鉄板を取り出し、加工済みの鉄板を入れるパレットに移す。
加工済みの鉄板5枚を入れたパレットを仮置き場に移し、手順①に戻る。

この手順①、②を1サイクルとして、ストップウォッチを使って時間研究を実施した結果、1サイクルの正味作業の観測時間の平均値は90秒、レイティング係数は110であった。次に、この作業者についてワークサンプリングを実施し、延べ500回の計測の中で余裕に該当するサンプルの数が60観測された。

この結果を用いて標準時間を求めたとき、この1サイクルの標準時間として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

90秒未満
90秒以上95秒未満
95秒以上100秒未満
100秒以上

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:エ

解説

この問題では、標準時間の計算式を用いる:

標準時間 = 観測時間 × レイティング係数 ÷ 100 ×(1 +余裕率)

与えられた値:

  • 観測時間:90秒
  • レイティング係数:110
  • 余裕率:60 ÷ 500 = 0.12(=12%)

計算:

  1. 正味作業時間 × レイティング係数
     → 90 × 110 ÷ 100 = 99秒(正味作業時間の補正)
  2. 標準時間
     → 99 ×(1 + 0.12)= 99 × 1.12 = 110.88秒

よって、標準時間は「100秒以上」であり、選択肢エが正解。


学習のポイント

  • レイティング係数:作業者の熟練度や作業速度を補正するための係数
  • 余裕率の算出:ワークサンプリングで「余裕に該当する観測数 ÷ 総観測数」で求める
  • 標準時間の構成:観測時間 × レイティング補正 ×(1+余裕率)
  • 試験対策:IEの基本式を暗記し、与えられた数値を正確に代入できるようにしておく