難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(標準時間の計算)
- 正答率: ★★★☆☆(IEの基本式が理解できれば得点可能)
- 重要度: ★★★★☆(作業分析・時間研究の基礎)
問題文
あるプレス工程では、1人の作業者が以下のような手順①、②で作業を行っている。
①
作業aの後に作業bを行い、これを5回繰り返す。
作業a:材料置き場から鉄板を1枚取り出し、プレス機に投入して加工する。
作業b:加工が終わった鉄板を取り出し、加工済みの鉄板を入れるパレットに移す。
②
加工済みの鉄板5枚を入れたパレットを仮置き場に移し、手順①に戻る。
この手順①、②を1サイクルとして、ストップウォッチを使って時間研究を実施した結果、1サイクルの正味作業の観測時間の平均値は90秒、レイティング係数は110であった。次に、この作業者についてワークサンプリングを実施し、延べ500回の計測の中で余裕に該当するサンプルの数が60観測された。
この結果を用いて標準時間を求めたとき、この1サイクルの標準時間として、最も適切なものはどれか。
〔解答群〕
ア
90秒未満
イ
90秒以上95秒未満
ウ
95秒以上100秒未満
エ
100秒以上
出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:エ
解説
この問題では、標準時間の計算式を用いる:
標準時間 = 観測時間 × レイティング係数 ÷ 100 ×(1 +余裕率)
与えられた値:
- 観測時間:90秒
- レイティング係数:110
- 余裕率:60 ÷ 500 = 0.12(=12%)
計算:
- 正味作業時間 × レイティング係数
→ 90 × 110 ÷ 100 = 99秒(正味作業時間の補正) - 標準時間
→ 99 ×(1 + 0.12)= 99 × 1.12 = 110.88秒
よって、標準時間は「100秒以上」であり、選択肢エが正解。
学習のポイント
- レイティング係数:作業者の熟練度や作業速度を補正するための係数
- 余裕率の算出:ワークサンプリングで「余裕に該当する観測数 ÷ 総観測数」で求める
- 標準時間の構成:観測時間 × レイティング補正 ×(1+余裕率)
- 試験対策:IEの基本式を暗記し、与えられた数値を正確に代入できるようにしておく