難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(OEEの理解と改善効果の比較)
- 正答率: ★★★☆☆(計算よりも概念理解が重要)
- 重要度: ★★★★☆(設備改善の優先順位判断)
問題文
ある設備について、1,000時間の負荷時間内での設備データを収集したところ下表が得られた。
- 基準サイクルタイム:5分/個
- 稼働時間:800時間
- 加工数量(不適合品を含む):6,720個
- 不適合品率:20%
以下の改善施策を、期待される設備総合効率の高い順に並べたものとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、負荷時間は同じで、その他の条件も変わらないものとする。
a
不適合の原因を検討して、不適合品率を20%から15%にする。
b
速度低下の原因を改善して、加工数量を6,720個から7,680個にする。
c
段取作業を改善して、停止時間を半減させ、稼働時間を800時間から900時間にする。
〔解答群〕
ア
a-b-c
イ
b-a-c
ウ
b-c-a
エ
c-a-b
オ
c-b-a
出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:ウ(b-c-a)
解説
この問題は、設備総合効率(OEE:Overall Equipment Effectiveness)に対する改善施策の効果を比較するもの。
OEEは以下の3要素で構成される:
- 稼働率(Availability):稼働時間 ÷ 負荷時間
- 性能率(Performance):理論加工数 ÷ 実加工数
- 良品率(Quality):良品数 ÷ 加工数
それぞれの改善施策がどの要素に影響するかを整理すると:
- a:不適合品率の改善(20%→15%) → 良品率の向上
- b:加工数量の増加(6,720→7,680) → 性能率の向上
- c:稼働時間の増加(800→900) → 稼働率の向上
OEEに対する影響度は、一般的に「性能率 > 稼働率 > 良品率」とされるため、改善効果の高い順は:
b(性能率) → c(稼働率) → a(良品率)
学習のポイント
- OEEの構成要素:稼働率・性能率・良品率の3つを理解する
- 改善施策の分類:どの施策がどの要素に影響するかを見極める
- 優先順位の判断:性能率の改善が最も効果が高いとされる
- 試験対策:計算よりも概念理解と施策の分類が問われる問題