難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(改善原則の理解)
- 正答率: ★★★★☆(ECRSの活用ができれば得点可能)
- 重要度: ★★★☆☆(作業分析・改善の基本)
問題文
作業改善における改善案作成のための原則に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
ある設備における1年間のチョコ停事例の発生件数に基づいて、改善対象の優先順序をブレーンストーミングによって決定した。
イ
現在行われている検査項目について、5W1Hを活用し、まず最初に「How? Why?」の視点「どのようにしてその作業を行うのか?」を検討し、検査時間の短縮を実現した。
ウ
製品工程分析を実施し、動作経済の原則に基づいて作業順序を精査し、作業者の総移動距離が最小になるような配置に変更した。
エ
倉庫の仕分け工程について作業者工程分析を行い、ECRSの原則に基づいて簡素化できる作業方法を発見し、作業時間の短縮を実現した。
出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:エ
解説
- ア:×
ブレーンストーミングは自由な意見出しの手法であり、優先順位決定には不向き。発生件数などの定量データに基づく評価手法(ABC分析など)が望ましい。 - イ:×
5W1Hは「Why」「What」「Where」「When」「Who」「How」の順で検討するのが基本。最初に「How? Why?」から入るのは順序として不適切。 - ウ:×
動作経済の原則は作業者の動作を効率化する考え方だが、工程配置の変更は「レイアウト改善」や「工程分析」に基づくものであり、原則の適用が不自然。 - エ:〇
ECRS(Eliminate, Combine, Rearrange, Simplify)の原則は作業改善の基本。作業者工程分析と組み合わせて簡素化・短縮を実現する流れは適切。
学習のポイント
- ECRSの原則:ムダの排除・統合・順序変更・単純化によって作業を改善する
- 作業者工程分析:作業者の動きや手順を分析し、改善点を抽出する
- 改善案の検討順序:5W1HやECRSを活用し、論理的・体系的に進める
- 試験対策:改善原則と分析手法の組み合わせを正しく理解することが重要