難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(法改正の理解)
- 正答率: ★★★☆☆(用語と制度の整理)
- 重要度: ★★★☆☆(データ利活用と法令遵守)
問題文
個人情報保護法の令和2年改正(令和4年4月全面施行)に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
データの利活用において、従来から存在していた匿名加工情報よりも詳細な分析を比較的簡便な加工方法で実施したいというニーズの高まりを受け、(A)が新たに創設された。匿名加工情報では、特定の個人を識別することができず、復元できないことが求められていたが、(A)では(B)限り特定の個人を識別できないように加工されることが求められている。例えば、会員ID、氏名、職業、商品購買履歴で構成されるデータを加工する場合、(A)では(C)を削除するなど個人が特定できないようにすることが必要となる。
〔解答群〕
ア
A:仮名加工情報 B:インターネットで検索しない C:職業
イ
A:仮名加工情報 B:他の情報(対照表など)と照合しない C:氏名
ウ
A:仮名加工情報 B:他の情報(対照表など)と照合しない C:職業
エ
A:個人識別符号 B:インターネットで検索しない C:職業
オ
A:個人識別符号 B:他の情報(対照表など)と照合しない C:氏名
出典:中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:イ
(A:仮名加工情報/B:他の情報と照合しない/C:氏名)
解説
- A:仮名加工情報
令和2年改正で新設された概念。匿名加工情報よりも緩やかな加工で、分析可能性を残しつつ、個人識別性を抑える。 - B:他の情報と照合しない限り識別不可
仮名加工情報は、他の情報(対照表など)と照合しない限り個人を識別できないように加工されることが要件。 - C:氏名
個人識別性の高い属性として、氏名・住所・電話番号などは削除対象。職業は識別性が低く、削除必須とは限らない。
学習のポイント
- 匿名加工情報と仮名加工情報の違い
-匿名加工情報:復元不可が要件
-仮名加工情報:照合しない限り識別不可(復元可能性あり) - 削除対象の判断基準
-氏名・住所・電話番号などは個人識別性が高く、削除が必要
-職業・購買履歴などは文脈によって判断 - 法令遵守の実務対応
-仮名加工情報は「個人情報」として扱われ、漏洩防止・第三者提供時の安全措置が求められる
-利活用と保護のバランスを理解することが重要