過去問解説(運営管理)_2021年(令和3年) 第41問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(EDI接続方式と課題の整理)
  • 正答率: ★★☆☆☆(用語の対応関係を正しく理解)
  • 重要度: ★★★☆☆(中小企業のデジタル取引基盤)

問題文

「中小企業共通EDI標準」は、中小企業の生産性をより一層向上させることを目的として、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会から公開されている。このEDI標準の制定に至る経過に関する以下の文章において、空欄A~Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

企業間取引のデジタル化は、1985年の通信自由化を起点として、専用線やISDNによる 方式(発注者1対受注者1の接続方式)が利用された。しかしこの方式では、EDI利用者が高額なEDI送受信設備投資を必要としたため、取引量の大きな大企業間取引にしか、普及しなかった。また受注者は顧客ごとに対応する必要があり、いわゆる 問題が発生した。2000年頃よりインターネットの普及に伴い、受注者はインターネット接続環境が整った接続可能なパソコンがあれば利用可能な 方式(発注者1対受注者多数の接続方式)が普及し始めた。しかしこの方式は、発注者ごとに固有の仕様が導入され、提供されるデジタル注文データのフォーマットもバラバラであったため、いわゆる 問題が発生した。

〔解答群〕

A:WEB-EDI  B:多画面  C:個別EDI  D:多端末
A:WEB-EDI  B:多端末  C:個別EDI  D:多画面
A:個別EDI  B:多画面  C:WEB-EDI  D:多端末
A:個別EDI  B:多端末  C:WEB-EDI  D:多画面

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:エ
    (A:個別EDI/B:多端末/C:WEB-EDI/D:多画面)

解説

  • A=個別EDI
    専用線・ISDNを用いた1対1接続の従来型EDIで、高額投資が必要になりやすい。
  • B=多端末問題
    受注者が顧客ごとに個別対応し、複数のEDI端末・環境を抱える非効率が生じる課題。
  • C=WEB-EDI
    インターネット上のブラウザで利用可能な1対多の接続方式として普及。
  • D=多画面問題
    発注者ごとに画面・仕様がばらつき、受注者が多様な画面やフォーマットに都度対応する非効率。

学習のポイント

  • 個別EDI→WEB-EDIの流れ:投資負担の軽減と普及拡大が背景。
  • 課題の本質:受注側の「多端末・多画面」負担を標準化で解消すること。
  • 標準化の意義:共通フォーマットにより運用負荷を低減し、生産性向上につながる。