過去問解説(運営管理)_2020年(令和2年) 第7問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(工程図記号の基本理解)
  • 正答率: ★★★☆☆(記号の意味と順序の正確な把握が鍵)
  • 重要度: ★★★☆☆(製品工程分析の頻出テーマ)

問題文

ある製品の生産の流れは、部品倉庫に保管された部品が第1工程に運ばれて切削をされ、その後、第2工程に運ばれて穴あけをされ、製品倉庫に運ばれる。各工程の後では、質の検査が行われる。

この生産の流れに対して製品工程分析を行った場合の工程図として、最も適切なものはどれか。

出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:ア
    (工程図記号の順序と種類がすべて適切)

解説

この問題は、製品工程分析(Process Chart)における工程図記号の理解と、記述された生産プロセスを正しく図式化できるかを問うものです。

工程図記号(JIS Z 8206準拠)

種類記号意味
加工○(大丸)変形・組立・処理など
運搬○(小丸)または ⇨移動・搬送
検査(数量)□(四角)数量・重量の確認
検査(品質)◇(ひし形)精度・良否の確認
停滞(保管)▽(逆三角形)倉庫などでの保管

問題文のプロセスを記号化すると

  1. 部品倉庫に保管 →
  2. 第1工程に運搬 → 小○
  3. 切削加工 → 大○
  4. 品質検査 →
  5. 第2工程に運搬 → 小○
  6. 穴あけ加工 → 大○
  7. 品質検査 →
  8. 製品倉庫に運搬 → 小○
  9. 製品倉庫で保管 →

選択肢の検討

  • ア:
    上記のすべての工程が順序通りに記号化されており、検査も「質の検査」として◇が使われている。
  • イ:×
    検査記号が□(数量検査)になっており、「質の検査」には不適。
  • ウ:×
    運搬工程(小○)が省略されており、流れが不完全。
  • エ:×
    運搬が省略され、検査も□(数量検査)で不適。

学習のポイント

  • 工程図記号は頻出テーマ。以下の5つは確実に覚えること:
  • ○(大)=加工
  • ⇨ または 小○=運搬
  • ▽=停滞(保管)
  • □=数量検査
  • ◇=品質検査
  • 語呂合わせで覚えると効果的:
    ・「□(シカク)はスウリョウ(数量)」
    ・「◇(ヒシガタ)はヒンシツ(品質)」
  • 工程図は、加工・検査・運搬・保管の流れを正確に記号で表すことが求められる。