難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(製番方式の基本特性)
- 正答率: ★★★☆☆(用途・運用の理解で差がつく)
- 重要度: ★★★☆☆(個別受注・一品生産の管理手法)
問題文
製番管理方式の特徴に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
製品の組み立てを開始する時点で、すべての部品に製造番号を割り当てる。
b
ロット生産の工場でも利用可能であり、特にロットサイズが大きい場合に適している。
c
この方式を用いると、部品が1点でも遅延すると組み立てが開始できない。
d
品質保証を行う上で必要な情報のトレースが容易にできる。
〔解答群〕
ア
aとb
イ
aとc
ウ
bとc
エ
bとd
オ
cとd
出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:オ
(cとd)
解説
- a:×
製品の組み立てを開始する時点で、すべての部品に製造番号を割り当てる。
製番管理は製品単位で番号を付与し、部品や工程を紐付けて管理する方式。部品への番号付与は「組立開始時」に限定されず、設計・購買段階から製番に基づいて管理されるため誤り。 - b:×
ロット生産の工場でも利用可能であり、特にロットサイズが大きい場合に適している。
製番管理は一品生産や個別受注生産に適しており、大ロット生産には不向き。ロットサイズが大きい場合はロット管理方式が効率的であるため誤り。 - c:〇
この方式を用いると、部品が1点でも遅延すると組み立てが開始できない。
製番ごとに必要部品が揃わなければ組立を開始できない。部品欠品や遅延があると、その製番の組立はストップするため正しい。 - d:〇
品質保証を行う上で必要な情報のトレースが容易にできる。
製番に基づいて設計・購買・製造・検査記録が一気通貫で管理されるため、トレーサビリティが確保され、品質保証に有効。正しい。
学習のポイント
- 製番管理方式は「個別受注・一品少量生産」に適する。
- ロット管理方式は「大量生産・大ロット」に適する。
- 製番管理の特徴
・部品欠品があると組立開始不可(進捗管理が厳密)。
・製番をキーに情報を統合するため、品質保証やトレーサビリティに強い。 - 試験対策:製番管理とロット管理の適用領域を混同しないこと。