過去問解説(運営管理)_2020年(令和2年) 第17問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(標準時間設定の基本用語)
  • 正答率: ★★★☆☆(用語の定義を正しく把握)
  • 重要度: ★★★☆☆(作業測定・IEの基礎)

問題文

標準時間の設定に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

作業を遂行するために必要と認められる遅れの時間が余裕時間で、観測時間に占める余裕時間の割合が余裕率である。
正常なペースと観測対象作業のペースを比較してレイティング係数を求め、ストップウオッチを用いて観測された観測時間の代表値をレイティング係数で割ることによって正味時間を求める。
PTS法では、人間の作業を基本動作に分解し、その基本動作の性質と条件に応じてあらかじめ決められた時間値を組み合わせて作業の標準時間を算出する。
その仕事に適性をもち習熟した作業者が、所定の作業条件のもとで、必要な余裕をもち、正常な作業ペースによって仕事を遂行するために必要とされる時間が標準時間である。

〔解答群〕

aとb
aとc
aとd
bとc
cとd

出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:オ(c と d)

解説(a〜dの評価)

  • a:〇
    余裕時間は不可避な遅れ(休憩、疲労、調整など)に充てる時間。観測時間に対する余裕時間の割合が余裕率。
  • b:×
    レイティング係数は観測ペースを正常ペースへ補正するために用い、正味時間(ノーマルタイム)は「観測時間 × レイティング係数」で求める。割るのではない。
  • c:〇
    PTS法(既定時間法)は、作業を基本動作へ分解し、条件別に定められた時間値を足し合わせて標準時間を算出する手法。
  • d:〇
    標準時間の定義そのもの。習熟作業者・所定条件・正常ペース・必要余裕を含めて、仕事遂行に必要な時間。

学習のポイント

  • ノーマルタイム: 観測時間にレイティングでペース補正。
  • 標準時間: ノーマルタイムに余裕率を加えて設定。
  • PTS法: 基本動作の時間値を組み合わせるトップダウン算定。
  • 余裕率: 不可避な遅れを見込むための適切な設定が重要。