難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(IEの階層的分析の対応づけ)
- 正答率: ★★★☆☆(工程/作業/要素/動作の区別)
- 重要度: ★★★☆☆(現場改善の基礎理論)
問題文
下表は、作業分析手法に対応した作業の分割区分に基づいて「旋盤を用いてワークを切削する」作業を展開したものである。
この表に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア
工程分析の対象となるのは分割区分で、各作業を加工・組立・検査・運搬の4つに大別して記号化する。
イ
時間分析の対象となるのは分割区分やで、各作業を遂行するのに要する時間を、ストップウオッチを用いて直接測定する。
ウ
動作要素は分割区分で、作業を行う身体部位として手と腕を対象とし、その動きに着目して分析することで、より少ない無駄のない動きに改善することを目的としている。
エ
分割区分に対応する分析手法には、対象が作業者の場合と物の場合があり、それによって図記号が表す意味が異なる。
出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:エ
解説(選択肢ごとの評価)
- ア:×
分割区分は工程レベルで捉える点は妥当だが、分類の語は「加工・組立」ではなく、一般に製品工程分析では「加工・運搬・停滞・検査」、作業者工程分析では「作業・検査・移動・手待ち」の4分類を用いる。記述の分類語が不正確。 - イ:×
時間分析(時間研究)は要素作業レベルでのストップウォッチ測定が中心で、分割区分が対象に該当する。分割区分(動作要素)はサーブリッグ分析(微動作分析)の対象であり、時間研究の直接対象とする説明は不適切。 - ウ:×
分割区分は動作要素でサーブリッグ分析の対象。ただし「手と腕を対象として動作レベルで分析」は両手作業分析の説明であり、サーブリッグ分析はさらに細かい動作要素(動素)レベル。混同があるため不適切。 - エ:〇
分割区分(工程レベル)は、対象が「作業者(人)」の場合の作業者工程分析と「物(製品)」の場合の製品工程分析があり、同じ図記号でも意味づけが異なる(人の行動か物の流れか)。この点を押さえており適切。
学習のポイント
- 工程分析(分割区分):人対象=作業者工程図(作業・検査・移動・手待ち)、物対象=製品工程図(加工・検査・運搬・停滞)。
- 作業/要素作業(分割区分):時間研究の主対象。手順・レイアウト・動作の改善に直結。
- 動作要素(分割区分):サーブリッグ分析で無駄動作を特定・削減。両手作業分析は動作レベルでの同期・バランス改善に用いる。