過去問解説(運営管理)_2019年(令和元年) 第43問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(尺度水準の基本理解)
  • 正答率: ★★★☆☆(定義が分かれば容易)
  • 重要度: ★★☆☆☆(データ分析の基礎)

問題文

以下のような ID-POS データがあるとき、データ項目中の顧客ID、年、性別、購買金額の項目の変数を「名義尺度」「順序尺度」「間隔尺度」「比例尺度」の4つの尺度水準のいずれかに分類したい。

このとき、その組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕

顧客ID-名義尺度 年-間隔尺度 性別-名義尺度 購買金額-比例尺度
顧客ID-名義尺度 年-間隔尺度 性別-順序尺度 購買金額-比例尺度
顧客ID-名義尺度 年-比例尺度 性別-名義尺度 購買金額-順序尺度
顧客ID-間隔尺度 年-比例尺度 性別-名義尺度 購買金額-順序尺度
顧客ID-間隔尺度 年-比例尺度 性別-順序尺度 購買金額-比例尺度

出典:中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:

解説

  • 顧客ID(名義尺度):
    識別のためのラベルで大小や距離の概念がない(ID=00001と00002に量的差はない)。
  • 年(間隔尺度):
    西暦は差(2019−2018)が意味を持つ一方、真のゼロがないため比(2019/1000)の解釈は不適切。画像の注記でも「年は西暦」とあり、間隔尺度として扱うのが妥当。
  • 性別(名義尺度):
    カテゴリ名で順序や距離の概念がない(女性・男性などはただの分類)。
  • 購買金額(比例尺度):
    真のゼロがあり、差も比も意味を持つ(金額0=購買なし、2倍の金額は量的に2倍)。
  • 選択肢の評価:
    ア:〇 最も適切な組み合わせ。
    イ:× 性別は順序がなく名義尺度。
    ウ:× 年は比例尺度ではない(真のゼロがない)。購買金額は順序ではなく比例。
    エ:× 顧客IDは間隔ではなく名義。年は比例ではなく間隔、購買金額も順序ではない。
    オ:× 顧客IDは名義、性別は順序ではない。年は比例ではなく間隔。

学習のポイント

  • 尺度の押さえ方:
    ・名義=ただのラベル(ID・性別)。
    ・順序=大小の順のみ(ランキング)。
    ・間隔=差は意味あり・真のゼロなし(温度℃・年)。
    ・比例=差も比も意味あり・真のゼロあり(金額・数量)。
  • ID-POS実務:
    分析前に各変数の尺度を正しく把握すると、適切な統計処理(平均・相関・回帰・ダミー化など)が選べる。
  • 画像データの示唆:
    注記「年は西暦」「時刻1410=14:10」は、年・時刻が間隔尺度的に扱われることのヒントになる(比率解釈は不可)。