過去問解説(経営情報システム)_2024年 第3問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★★☆☆(オブジェクト指向の基本概念理解)
  • 正答率:★★☆☆☆(誤解しやすい用語が多い)
  • 重要度:★★★☆☆(プログラミング基礎)

問題文

オブジェクト指向プログラミングに関する記述として、最も適切なものはどれか。

a
多相性は、プログラムの実行時に変数に値が代入されると、その値に基づいてデータの型が自動的に決定される仕組みである。
b
インスタンス化は、オブジェクトの属性と機能を外部から隠蔽する仕組みである。
c
継承は、下位クラスが上位クラスの属性と機能を引き継ぐ仕組みである。
d
カプセル化は、上位クラスで定義された機能を下位クラスの役割に応じて再定義する仕組みである。

〔解答群〕

a:〇 b:〇 c:× d:×
a:〇 b:× c:〇 d:〇
a:〇 b:× c:〇 d:×
a:× b:〇 c:× d:〇
a:× b:× c:〇 d:×

出典:中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:オ(a:× b:× c:〇 d:×)

解説

  • a:×
    多相性(ポリモーフィズム)は、同じ操作を異なる型のオブジェクトに対して適用できる仕組み。設問の「値に基づいて型が決定される」は動的型付けの説明であり誤り。
  • b:×
    インスタンス化はクラスからオブジェクトを生成すること。外部から属性や機能を隠蔽するのは「カプセル化」。
  • c:〇
    継承は下位クラスが上位クラスの属性やメソッドを引き継ぐ仕組み。正しい。
  • d:×
    カプセル化はデータとメソッドをまとめ、外部からのアクセスを制御する仕組み。設問の説明は「オーバーライド(再定義)」の説明であり誤り。

学習のポイント

  • 多相性(ポリモーフィズム):同じ操作を異なる型に適用可能。オーバーロードやオーバーライドで実現。
  • インスタンス化:クラスからオブジェクトを生成するプロセス。
  • 継承:下位クラスが上位クラスの属性・機能を引き継ぐ。再利用性・拡張性を高める。
  • カプセル化:データと処理をまとめ、外部からの直接アクセスを制御。情報隠蔽の仕組み。
  • 試験対策:オブジェクト指向の4大要素(カプセル化・継承・多相性・抽象化)を整理して覚える。