過去問解説(経営情報システム)_2024年 第6問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(クラウド実装形態の定義)
  • 正答率:★★★☆☆(用語の正確な違いが鍵)
  • 重要度:★★☆☆☆(設計・調達方針に直結)

問題文

クラウドコンピューティングの実装形態に関する記述として、最も適切なものはどれか。

エッジクラウドでは、クラウドサービスは、サービスの提供者と利用者の間でサービス提供の交渉が可能であり、利用者の具体的なニーズに合わせて提供される。
コミュニティクラウドでは、クラウドサービスは、共通の懸念事項を持つ異なる組織の成員から構成される共同体の専用使用のために提供される。
ハイブリッドクラウドでは、クラウドサービスは、複数のパブリッククラウドサービスを組み合わせて提供される。
パブリッククラウドでは、クラウドサービスは、複数の利用者からなる単一組織の専用使用のために提供される。
プライベートクラウドでは、クラウドサービスは、営利を目的としない利用者の専用使用のために提供される。

出典:中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:イ

解説

  • ア:×
    エッジクラウドは処理の一部を端末近傍(ネットワークのエッジ)で行い遅延を低減するアーキテクチャ。交渉によりニーズに合わせるという性質は実装形態の定義ではない。
  • イ:〇
    コミュニティクラウドは、共通の要求や懸念(セキュリティ、コンプライアンス、使命など)を持つ複数組織の共同体による専用利用のために提供される。
  • ウ:×
    ハイブリッドクラウドは、パブリック、プライベート、コミュニティ等の異なるクラウドインフラを組み合わせ連携する形態。複数の「パブリック」だけの組み合わせは一般にマルチクラウド。
  • エ:×
    パブリッククラウドは不特定多数(一般公開)に提供される共有型サービスであり、単一組織の専用利用ではない。
  • オ:×
    プライベートクラウドは単一組織専用のクラウド。営利・非営利の区別は定義に含まれない。

学習のポイント

  • パブリック:一般公開の共有型サービス。
  • プライベート:単一組織専用(オンプレ/ホステッドを含む)。
  • コミュニティ:共通の懸念を持つ複数組織の共同体専用。
  • ハイブリッド:異種クラウド(パブリック/プライベート/コミュニティ)の連携。
  • マルチクラウド:複数のパブリッククラウドの併用であり、ハイブリッドとは異なる概念。