難易度・正答率・重要度
- 難易度:★★★☆☆(クラウド責任共有モデルの理解)
- 正答率:★★☆☆☆(IaaS/PaaS/SaaSの責任範囲を整理できるかが鍵)
- 重要度:★★★☆☆(クラウド利用に直結)
問題文
クラウドサービスを利用する際、セキュリティやコンプライアンスなどの責任範囲を、クラウドサービスを提供する事業者とクラウドサービスの利用者の間で明確に分担するという考え方を「責任共有モデル」と呼ぶ。クラウドサービス事業者とクラウドサービス利用者の間の責任分界に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
IaaS を利用する場合、ミドルウェアや OS を管理する責任はクラウドサービス事業者が負う。
イ
PaaS を利用する場合、ハードウェアやネットワークを管理する責任はクラウドサービス利用者が負う。
ウ
SaaS 事業者が他社の IaaS/PaaS を利用してクラウドサービスを提供する場合、提供するクラウドサービス全体の管理責任を IaaS/PaaS 事業者が負う。
エ
SaaS を利用する場合、クラウドサービス事業者が提供するアプリケーションを利用するためのデータやアプリケーション上で生成したデータを管理する責任はクラウドサービス利用者が負う。
オ
クラウドサービス利用者が IaaS の設定をシステムインテグレータに準委任契約で外部委託する場合、最終責任をシステムインテグレータが負う。
出典:中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)
解答
- 正解:エ(SaaS利用時、アプリケーション利用や生成データの管理責任は利用者が負う)
解説(選択肢ごとの評価)
- ア:×
IaaSでは、クラウド事業者はハードウェアや基盤部分を管理するが、OSやミドルウェアは利用者の責任。 - イ:×
PaaSでは、ハードウェアやネットワークは事業者が管理。利用者はアプリケーション開発やデータ管理を担う。 - ウ:×
SaaS事業者がIaaS/PaaSを利用していても、最終的なサービス提供責任はSaaS事業者が負う。IaaS/PaaS事業者が全体責任を負うわけではない。 - エ:〇
SaaS利用時、アプリケーションそのものは事業者が提供するが、利用者が入力・生成するデータの管理責任は利用者にある。責任共有モデルの基本。 - オ:×
外部委託しても、最終責任はクラウドサービス利用者にある。システムインテグレータは委託業務を遂行するだけで、責任共有モデル上の責任主体ではない。
学習のポイント
- 責任共有モデル:クラウド事業者と利用者が責任を分担。
- IaaS:事業者=基盤管理、利用者=OS・ミドルウェア・データ管理。
- PaaS:事業者=基盤+OS管理、利用者=アプリ開発・データ管理。
- SaaS:事業者=アプリ提供、利用者=データ管理。
- 外部委託:委託しても最終責任は利用者に残る。