過去問解説(経営情報システム)_2022年(R4年) 第12問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(用語定義の正誤)
  • 正答率:★★★☆☆(クラウド移行用語の基礎)
  • 重要度:★★★☆☆(スケーリング戦略の理解)

問題文

企業は環境変化に対応するために、コンピュータシステムの処理能力を弾力的に増減させたり、より処理能力の高いシステムに移行させたりする必要がある。以下の記述のうち、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

システムを構成するサーバの台数を増やすことでシステム全体の処理能力を高めることを、スケールアウトという。
システムを構成するサーバを高性能なものに取り替えることでシステム全体の処理能力を高めることを、スケールアップという。
既存のハードウェアやソフトウェアを同等のシステム基盤へと移すことを、リファクタリングという。
パッケージソフトウェアを新しいバージョンに移行する時などに行われ、データやファイルを別の形式に変換することを、リフト&シフトという。
情報システムをクラウドに移行する手法の1つで、既存のシステムをそのままクラウドに移し、漸進的にクラウド環境に最適化していく方法を、コンバージョンという。

〔解答群〕

aとb
aとe
bとc
cとd
dとe

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:ア(aとb)

解説(項目ごとの評価)

  • a:〇
    スケールアウトはサーバ台数を増やして全体性能を上げる手法(水平スケーリング)。
  • b:〇
    スケールアップは個々のサーバ性能を強化して処理能力を上げる手法(垂直スケーリング)。
  • c:×
    リファクタリングはコードの内部構造改善を指し、同等基盤への移設の用語ではない(それは「リプラットフォーム」や「リホスト」と混同されがち)。
  • d:×
    形式変換は「データマイグレーション」の一部。リフト&シフトは既存システムをほぼ変更せずにクラウドへ移すこと。
  • e:×
    既存をそのまま移し漸進的最適化するのは一般に「リホスト+リプラットフォーム」。コンバージョンという呼称は不適切。

学習のポイント

  • スケールアウト/アップ: 台数増 vs. 性能増。用途・コスト・可用性で使い分ける。
  • クラウド移行の代表用語: リホスト(リフト&シフト)、リプラットフォーム、リファクタリング(改修)、リビルド(再構築)。