過去問解説(経営情報システム)_2021年(R3年) 第15問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★★☆☆(アーキテクチャ概念)
  • 正答率:★★★☆☆(類似概念の識別)
  • 重要度:★★★☆☆(Society 5.0文脈)

問題文

Society 5.0 は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会である。この社会の実現に向けて、SoS(System of Systems)という考え方に注目が集まり始めている。

SoS に関する記述として、最も適切なものはどれか。

SoS では、異機種間のデータ通信を実現するために、通信サービスを 7 つの階層に分割し、各層ごとに標準的なプロトコルや通信サービスの仕様を定めている。
SoS は、個々のシステムでは達成できないタスクを実現するために複数のシステムが統合されたシステムである。
SoS は、中央のサーバで処理単位を分割し、それらを多数の PC やサーバで並列処理するというコンピューティングの形態である。
SoS は、ネットワーク機器から分離されたソフトウェアによって、ネットワーク機器を集中的に制御、管理するアーキテクチャである。
SoS は、プレゼンテーション層、ファンクション層、データベース層の機能的に異なる 3 つのシステムから構成される。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:イ(System of Systems)

解説

  • ア:×
    7層の階層分割はOSI参照モデルの説明。SoSの定義ではない。
  • イ:〇
    SoSは複数の独立したシステムを統合し、単独では達成できない目的・タスクを実現する概念。
  • ウ:×
    中央サーバで分割し並列処理するのは分散処理やグリッド/クラスタ計算の説明。
  • エ:×
    ネットワーク機器を集中制御するアーキテクチャはSDN(Software-Defined Networking)。
  • オ:×
    プレゼンテーション/アプリケーション(ファンクション)/データベースの3層は三層アーキテクチャ(3-tier)の説明。

学習のポイント

  • SoSの要点: 自律的なシステム同士の協調・連携により、より高次の目的を達成する統合概念。
  • 混同しやすい関連概念: OSI参照モデル、分散処理/クラスタ、SDN、三層アーキテクチャは別領域。