過去問解説(経営情報システム)_2021年(R3年) 第19問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★★☆☆(プロセス参照の理解)
  • 正答率:★★★☆☆(表現の正誤)
  • 重要度:★★★☆☆(共通言語の定着)

解答

  • 正解:イ(aとd)

問題文

ソフトウェア、システム、サービスに関わる人たちが同じ言葉で話すことができるようにするための共通枠組みとして、「共通フレーム2013」が情報処理推進機構(IPA)によって制定されている。

「共通フレーム2013」に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

企画プロセスは、経営・事業の目的・目標を達成するために必要なシステムに関係する要件を明らかにし、システム化の方針を立て、システムを実現するための実施計画を立てるプロセスである。
システム化構想の立案プロセスは、システム構築に必要なハードウェアやソフトウェアを記述したシステム方式を作成するプロセスである。
監査プロセスは、成果物が利用者の視点から意図された正しいものになっているかを確認するプロセスである。
要件定義プロセスのアクティビティには、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。
システム適格性確認テストプロセスは、利用者に提供するという視点でシステムが適用環境に適合し、利用者の用途を満たしているかどうかを運用環境において評価するプロセスである。

〔解答群〕

aとb
aとd
bとd
cとd
dとe

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解説(項目ごとの評価)

  • a:〇(企画プロセス)
    経営・事業目標達成に向けてシステム化方針と実施計画を定める上流プロセスの説明として妥当。
  • b:×(システム化構想の立案)
    構想立案は現状課題・目標・システム化の方向性を描く段階であり、「システム方式の作成」は方式設計(設計工程)の内容。
  • c:×(監査プロセス)
    成果物が意図どおりかの確認は「検証(バリデーション/検証・確認)」の領域。監査は基準適合・プロセス遵守の独立評価。
  • d:〇(要件定義プロセス)
    利害関係者の識別、要件の識別・評価・合意は要件定義の主要アクティビティ。
  • e:×(システム適格性確認テスト)
    運用環境で利用者視点を評価するのは受入(運用・ユーザ受入)テストの説明に近い。適格性確認は要求適合の全体評価で、記述が限定的。

学習のポイント

  • 上流の整理: 企画→構想→要件定義→方式設計→構築・テストの流れを把握する。
  • 監査と検証の違い: 監査=基準適合の独立評価、検証/確認=成果物の妥当性確認。
  • テスト種別の切り分け: 適格性確認・受入テスト・システムテストの目的と視点を混同しない。