過去問解説(経営情報システム)_2020年(R2年) 第13問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(仮想化の基本概念)
  • 正答率:★★★★☆(典型論点)
  • 重要度:★★★☆☆(クラウド基盤理解)

問題文

クラウドコンピューティングが一般化しつつあるが、このクラウドコンピューティングを支える技術の一つに仮想化がある。

仮想化に関する記述として、最も適切なものはどれか。

仮想化技術を使うことによって、物理的には1台のコンピュータ上に、何台ものコンピュータがあるかのように見える使い方をしたり、逆に、複数のコンピュータをあたかも1台のコンピュータのように利用したりすることが可能となる。
仮想化の実装方法の一つであるハイパーバイザー型実装方法は、仮想化ソフトウェアをサーバに直接インストールする方式であるが、サーバのOSのインストールは必要である。
クラウドサービスを管理するためにはクラウドコントローラが必要であるが、このクラウドコントローラは仮想マシンの管理に限定したソフトウェアである。
サーバの仮想化とは、サーバ上で複数のOSとソフトウェアを利用できるようにすることであるが、物理的なサーバは1台に限られる。

出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:ア

解説

  • ア:〇
    仮想化は1台の物理マシン上に複数の仮想マシンを動かす(サーバ統合)ことも、複数リソースをまとめて1台のように扱う(ストレージ仮想化等の集約)ことも可能。
  • イ:×
    ハイパーバイザー型(ベアメタル型)は物理サーバに直接ハイパーバイザーを導入するため、サーバOSは不要(管理用の専用OSとして機能する)。OS必須という記述は誤り。
  • ウ:×
    クラウドコントローラは仮想マシン管理に限定されない。ユーザ管理、課金、ネットワーク、ストレージ、API提供など包括管理を担う。
  • エ:×
    仮想化は複数物理サーバに跨って構成可能。1台に限られるという制約はない(クラスタや仮想化基盤で拡張可能)。

学習のポイント

  • 仮想化の効用: 集約(統合)と分割(隔離)により、柔軟な資源配分・可用性・運用効率を高める。
  • ハイパーバイザー型: 物理直載せ(Type 1)。ゲストOSを直接管理し高性能・高安定。
  • クラウド管理: VMだけでなくネットワーク、ストレージ、認証・課金・APIまで統合的に管理する。