難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(RASISの理解と計算)
- 正答率: ★★★☆☆(計算問題)
- 重要度: ★★★★☆(システム評価の基本)
問題文
ある中小企業では、情報システムの導入を検討している。最終的に、2つの情報システム(AとB)を比較検討することになり、それぞれのRASIS(Reliability:信頼性、Availability:可用性、Serviceability:保守性、Integrity:保全性、Security:安全性)に注目することにした。
このとき、情報システムAの平均故障間隔(MTBF)は480時間、平均修理時間(MTTR)は20時間であった。一方、情報システムBの平均故障間隔は532時間、平均修理時間は28時間であった。
これら2つのシステムのRASISに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
安全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
イ
可用性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
ウ
信頼性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
エ
保全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)
解答
- 正解: イ(可用性はAの方がBより優れている)
解説
可用性(Availability)は次の式で表される:
可用性 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)
- システムA
MTBF = 480時間, MTTR = 20時間
可用性 = 480 ÷ (480 + 20) = 480 ÷ 500 = 0.96(96%) - システムB
MTBF = 532時間, MTTR = 28時間
可用性 = 532 ÷ (532 + 28) = 532 ÷ 560 ≈ 0.95(95%)
→ よって、システムAの方が可用性が高い。
選択肢ごとの評価
- ア:×
安全性(Security)はMTBFやMTTRからは判断できない。 - イ:〇
可用性はAの方が高い(96% vs 95%)。 - ウ:×
信頼性(Reliability)はMTBFの大きさで比較する。Bの方がMTBFが大きく信頼性は高い。 - エ:×
保全性(Integrity)はMTBFやMTTRからは直接判断できない。
学習のポイント
- RASISの5要素
・Reliability(信頼性):故障しにくさ(MTBFで評価)
・Availability(可用性):稼働率(MTBFとMTTRで評価)
・Serviceability(保守性):修理のしやすさ(MTTRの短さ)
・Integrity(保全性):データの完全性
・Security(安全性):不正アクセスや攻撃への耐性 - MTBFとMTTR
・MTBF(Mean Time Between Failures):平均故障間隔。大きいほど信頼性が高い。
・MTTR(Mean Time To Repair):平均修理時間。小さいほど保守性が高い。