過去問解説(経済学・経済政策)_2024年(R6年) 第13問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(価格弾力性の基本理解)
  • 正答率: ★★★★☆(典型知識)
  • 重要度: ★★★☆☆(ミクロ経済の基礎)

問題文

需要の価格弾力性(絶対値)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

ある財について、価格の変化率(絶対値)がそれに伴う需要量の変化率(絶対値)に比べて大きいほど、需要の価格弾力性も大きくなる。
代替品が豊富な財は、代替品に乏しい財に比べて、需要の価格弾力性は大きくなる。
ある財の需要曲線が一定の価格水準において水平である場合、この財の需要の価格弾力性はゼロである。
ある財の需要曲線が右下がりの直線である場合、この財の需要の価格弾力性は、価格水準にかかわらず一定である。

〔解答群〕

a:正  b:正  c:誤  d:正
a:正  b:正  c:誤  d:誤
a:正  b:誤  c:正  d:正
a:誤  b:正  c:誤  d:正
a:誤  b:正  c:誤  d:誤

出典: 中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解: オ(a:誤/b:正/c:誤/d:誤)

解説

  • a:×
    価格弾力性は「需要量の変化率 ÷ 価格の変化率」で定義される。価格の変化率が需要量の変化率より大きい場合、弾力性は小さくなる。記述は逆で誤り。
  • b:〇
    代替品が豊富な財は、価格が上昇すると需要が他の財に移りやすいため、価格弾力性は大きくなる。
  • c:×
    需要曲線が水平の場合、価格がわずかに変化しても需要量が大きく変化するため、価格弾力性は無限大。ゼロではない。
  • d:×
    直線の需要曲線では価格水準によって弾力性は変化する。一定ではない。

学習のポイント

  • 価格弾力性の定義:
    需要の価格弾力性 = (需要量の変化率) ÷ (価格の変化率)。
  • 弾力性の大小:
    ・代替品が多い財 → 弾力性大。
    ・必需品や代替品が少ない財 → 弾力性小。
  • 特殊ケース:
    ・水平需要曲線 → 完全弾力的(弾力性=∞)。
    ・垂直需要曲線 → 完全非弾力的(弾力性=0)。
  • 直線需要曲線: 弾力性は価格水準によって変化し、一定ではない。