難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(資源配分とパレート効率)
- 正答率: ★★★☆☆(図形と概念の対応)
- 重要度: ★★★☆☆(一般均衡と要素配分)
問題文
ワインとチーズという2財を生産するために、2つの生産要素である資本と労働をどのように配分するかという問題を考える。
縦軸に資本の賦存量、横軸に労働の賦存量をはかった下図では、OWがワインを生産するのに両生産要素の投入量がともに0の状態、同様にOCがチーズを生産するのに両生産要素の投入量がともに0の状態である。したがって、ボックスの中の任意の点は、これら2財の生産に投入される資本と労働の配分パターンを表している。
ワインとチーズの等産出量曲線がそれぞれ図のように示されているとすると、2財の生産に投入される両生産要素の配分パターンに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a
点Aでは、パレート効率が実現している。
b
点Dは点Cよりもチーズの生産量が多い。
c
点Bから点Cへの変化は、生産の効率性を改善する。
d
点Eでは、2財の生産において資本と労働の技術的限界代替率が等しい。
〔解答群〕
ア
a:正 b:正 c:正 d:誤
イ
a:正 b:誤 c:正 d:誤
ウ
a:正 b:誤 c:誤 d:正
エ
a:誤 b:正 c:誤 d:正
オ
a:誤 b:誤 c:正 d:誤
出典:中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解: オ(a:×/b:×/c:〇/d:×)
解説
・a:×
点Aではワインとチーズの等産出量曲線が交差しておらず、限界代替率(MRTS)が一致していないため、パレート効率は実現していない。
・b:×
点Dは点Cよりもチーズの等産出量曲線上で内側に位置しており、チーズの生産量は点Cの方が多い。したがって誤り。
・c:〇
点Bから点Cへの移動は、同じ資源量でより高い等産出量曲線に到達しており、生産の効率性が改善されている。
・d:×
点Eではワインとチーズの等産出量曲線が接しておらず、限界代替率(MRTS)が一致していないため、技術的限界代替率が等しいとは言えない。
学習のポイント
- パレート効率: 両財の等産出量曲線が接している点で実現。MRTSが一致していることが条件。
- 等産出量曲線の位置関係: 外側ほど産出量が多い。内側は少ない。
- 効率性の改善: 同じ資源でより高い等産出量曲線に移動できれば、効率性が向上している。
- 限界代替率の一致: 資源配分の最適性は、両財の限界代替率が一致する点で達成される。