難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(外部性と内部化)
- 正答率: ★★★★☆(典型論点)
- 重要度: ★★★☆☆(環境税・ピグー税)
問題文
外部不経済の内部化を意図して採用されると想定される政策や制度に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
一定の自動車駐車場に対して、身体障がい者用駐車施設の設置を義務付けること
イ
市街化区域内の農地などを対象として、一定の条件の下で固定資産税等を減免する生産緑地制度
ウ
他地域から移住してきた世帯を対象に、子ども一人あたり定額の補助金を給付する制度
エ
二酸化炭素の排出量を基準とした化石燃料への課税
オ
入札談合などの事実を自主申告した企業に対して、当該違反への課徴金を減免する制度
出典:中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解: エ(二酸化炭素の排出量を基準とした化石燃料への課税)
解説
・ア:×
バリアフリー義務は公平性・アクセシビリティ向上のための規制で、価格メカニズムで外部不経済を内部化する政策ではない。
・イ:×
生産緑地制度は土地利用・都市計画上のインセンティブ設計(税減免)で、外部「不経済」よりも緑地維持の外部「経済」促進が中心。汚染の内部化とは異なる。
・ウ:×
移住・少子化対策の補助金は人口政策・所得移転であり、負の外部性の内部化ではない。
・エ:〇
二酸化炭素排出は負の外部性。排出量に比例した課税(ピグー税)は、私的費用に社会的費用を反映させて最適水準へ誘導する内部化政策。
・オ:×
リニエンシー制度(課徴金減免)は独禁法の執行強化措置で、外部不経済の価格付けによる内部化とは別領域。
学習のポイント
- 外部不経済の内部化: 汚染税・排出権取引などで社会的費用を価格に反映。
- ピグー税の狙い: 私的限界費用+税=社会的限界費用となるように設定。
- 紛らわしい政策: 公平性や都市計画、人口政策は外部性の内部化とは目的が異なる。