過去問解説(経済学・経済政策)_2022年(R4年) 第9問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(国際金融理論)
  • 正答率: ★★★☆☆(金利平価説の理解)
  • 重要度: ★★★☆☆(為替レート決定の基本)

問題文

金利平価説による為替レートの決定に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

将来の為替レートが円高に進むと予想するとき、現在の為替レートも円高に変化する。
将来の為替レートが円安に進むと予想するとき、現在の為替レートは円高に変化する。
日本の利子率が低下すると、円の価値は低下し、為替レートは円安に変化する。
日本の利子率が低下すると、円の価値は上昇し、為替レートは円高に変化する。

〔解答群〕

aとc
aとd
bとc
bとd

出典:中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:ア(a:〇/b:×/c:〇/d:×)

解説

  • a:〇
     将来円高が予想されると、投資家は円を保有するインセンティブが高まり、現在の為替レートも円高方向に動く。金利平価説に基づく合理的期待の結果。
  • b:×
     将来円安が予想される場合、投資家は円を避けるため、現在の為替レートも円安方向に動く。円高になるという記述は誤り。
  • c:〇
     日本の利子率が低下すると、円建て資産の魅力が減少し、資本流出が起こる。その結果、円の価値は低下し、為替レートは円安に変化する。
  • d:×
     利子率低下で円高になることはない。逆に円安方向に動くため誤り。

学習のポイント

  • 金利平価説(Interest Rate Parity, IRP):
    為替レートは、各国の金利差と将来の為替レート予想によって決定される。
  • 予想為替レートの影響:
    将来円高予想 → 現在円高、将来円安予想 → 現在円安。
  • 金利差の影響:
    自国金利低下 → 通貨安、自国金利上昇 → 通貨高。
  • 試験対策:
    「予想」と「金利差」が為替レートにどう影響するかを整理しておくこと。