過去問解説(経済学・経済政策)_2021年(R3年) 第1問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(時系列グラフの識別)
  • 正答率: ★★★★☆(COVID期の特徴把握)
  • 重要度: ★★★☆☆(各国の景気変動の比較)

問題文

下図は、2019年1−3月期から2020年7−9月期における日本、アメリカ、中国、イギリスの実質国内総生産(前期比、四半期ベース、季節調整済)の推移を示している。
図中の a〜c に該当する国の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕

a:イギリス b:中国 c:日本
a:イギリス b:日本 c:中国
a:中国 b:イギリス c:日本
a:中国 b:日本 c:イギリス
a:日本 b:イギリス c:中国

出典:中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:イ(a:イギリス/b:日本/c:中国)

解説

  • a:イギリス
    2020年4−6月期(Q2)の落ち込みが極端に大きく、前期比の下落幅が他国よりも顕著。7−9月期(Q3)には大幅に反発するが、依然として水準の不安定さが目立つ。英国はロックダウン影響が深く、急落・急反発の形が特徴的。
  • b:日本
    2020年4−6月期(Q2)の落ち込みは大きいものの、英国ほど深くはない。7−9月期(Q3)は程々の反発で、振れ幅は中程度。全期間通じて極端なプラスには跳ねない落ち着いた推移。
  • c:中国
    2020年1−3月期(Q1)に早期の大きな落ち込みがあり、その後の4−6月期(Q2)でプラスに急反発するのが際立つ。回復のタイミングが他国より前倒しで、Q2時点で既に前期比プラス領域へ。
  • 補足(米国の線は図に明示済)
    米国はQ2の急落とQ3の強い反発という「V字」だが、識別対象は a〜c の3本であり、上記の各国の固有パターンと見比べて判断する。

学習のポイント

  • 時系列の相対的識別: 「落ち込むタイミング」「反発の大きさ」「プラス転換の早さ」で国を見分ける。
  • 2020年の特徴: 中国はQ1で落ち込み→Q2反発。英国はQ2の落ち込みが最深。日本はQ2落ち込み・Q3適度反発で振れ幅が中庸。