難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★☆☆☆☆(財の分類の基本)
- 正答率: ★★★★☆(定義で判断)
- 重要度: ★★☆☆☆(上級財・下級財の判定)
問題文
大学生のAさんは、アルバイト先の時給が上がったことで、所得が増加した。その結果、お昼に学食に行く回数が減り、イタリアンレストランに行く回数が増えた。この状況に関する説明として、最も適切なものはどれか。
ア
Aさんにとって、学食とイタリアンレストランの消費は両方ともプラスであるので、ともに上級財である。
イ
Aさんにとって、学食とイタリアンレストランは補完財である。
ウ
Aさんにとって、学食の消費は減り、イタリアンレストランの消費は増えたので、学食は下級財であり、イタリアンレストランは上級財である。
エ
Aさんにとって、学食は必需品であり、イタリアンレストランは奢侈品である。
オ
Aさんにとって、学食もイタリアンレストランも必需品である。
出典:中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解:ウ
解説
- ア:×
上級財か下級財かは「所得変化に対する需要の動き」で判定する。両方とも消費がプラスでも、所得増で需要が減る学食は下級財となる。 - イ:×
補完財なら一方の消費が増えると他方も増える傾向があるが、本設問では片方が減り片方が増えており、代替関係が示唆される。 - ウ:〇
所得増加に伴い学食の利用が減少=学食は下級財、イタリアンが増加=イタリアンは上級財。 - エ:×
必需品・奢侈品の区別は所得弾力性の大小だが、設問は「上級/下級」の判定。与えられた情報だけでは必需・奢侈の断定はできない。 - オ:×
両方を必需品とする根拠はなく、所得増で片方が減っているため不適切。
学習のポイント
- 上級財/下級財: 所得が上がって需要が増える=上級、減る=下級。
- 補完財/代替財: 一方増で他方減なら代替関係が疑われる。
- 用語の切り分け: 上級・下級と必需・奢侈は別の概念(所得弾力性の閾値が異なる)。