難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(2部料金と消費者余剰)
- 正答率: ★★★★☆(図の読み取りで判断可能)
- 重要度: ★★★☆☆(価格設定と需要の関係)
問題文
ある遊園地では、入場料とアトラクション乗車料金の2部料金制をとっている。太郎さんがこの遊園地のアトラクションに乗る回数は1回当たりの料金に依存するので、下図のような需要曲線Dが描けるとする。また、この遊園地がアトラクション乗車1回で負担する限界費用は200円であるとする。下図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a
点Aにおいて太郎さんが支払う費用は1,200円である。
b
点Aよりも点Bの方が、太郎さんの消費者余剰は大きい。
c
入場料700円を支払った後に、点Aにおいて太郎さんはこのアトラクションに6回乗る。
〔解答群〕
ア
a:正 b:正 c:正
イ
a:正 b:正 c:誤
ウ
a:誤 b:正 c:正
エ
a:誤 b:誤 c:誤
オ
a:誤 b:誤 c:誤
出典:中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解: ウ(a:誤/b:正/c:正)
解説
- a:×
点Aは「6回・1回あたり400円」。支払う費用(乗車料金の合計)は 400×6=2,400円であり、1,200円ではない(入場料は別枠)。 - b:〇
点Bは「10回・1回あたり200円」で需要曲線上の価格が限界費用に一致。乗車回数が増える分、価格線の下・需要曲線の上の面積(消費者余剰)は点Aより大きくなる。 - c:〇
入場料はサンクコストで、最適な乗車回数は「当回の価格」によって決まる。点Aの価格が提示されていれば、入場料支払後でも需要曲線に従い6回乗る。
学習のポイント
- 2部料金の意思決定: 入場料は固定費、乗車回数は当回価格で決まる。
- 消費者余剰の比較: 価格が低く、数量が多いほど余剰は増えやすい(需要曲線の下の面積)。
- 限界費用との整合: 1回当たり価格を限界費用に合わせると利用が増え、余剰も拡大しやすい。