難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(労働市場の基礎)
- 正答率: ★★★★☆(図の直感で判断)
- 重要度: ★★★☆☆(最低賃金・資本深化の効果)
問題文
下図のような労働市場について考える。この図に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

a
最低賃金を W0 より高い水準に設定すると、労働市場は超過供給の状態となり、失業が生じる。
b
労働市場を開放し、海外から労働移民を受け入れると、労働需要曲線が右方にシフトする。
c
資本投入量が増加すると、賃金は上昇する。
d
最低賃金を W0 より低い水準に設定すると、人手不足の状態となる。
〔解答群〕
ア
aとb
イ
aとc
ウ
aとd
エ
bとc
オ
cとd
出典:中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解:イ(aとc)
解説
- a:〇
均衡賃金 W0 より高い最低賃金は価格下限となり、需要より供給が多くなって超過供給=失業が発生(図の交点L0より左側で需要量が減少・供給量が増加)。 - b:×
労働移民の受け入れは通常、労働供給曲線の右方シフト(供給増)。労働需要の右方シフトは資本投入増や生産性ショックが主因。 - c:〇
資本投入量の増加は限界労働生産の上昇を通じて労働需要曲線を右へシフトさせ、均衡賃金を押し上げる(資本深化による需要増)。 - d:×
W0 より低い最低賃金は非拘束的で市場均衡に影響せず、人手不足を直接は生まない(需要・供給は依然としてW0で一致)。
学習のポイント
- 最低賃金の効く条件: 均衡より高いと失業、低いと非拘束。
- 移民と曲線: 供給側の増加は労働供給曲線の右シフト。
- 資本投入の効果: 労働需要曲線の右シフト→賃金上昇・雇用拡大。