過去問解説(経済学・経済政策)_2020年(R2年) 第3問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(SNAの基本定義)
  • 正答率: ★★★★☆(用語の整理で解ける)
  • 重要度: ★★★☆☆(GDP/中間投入/デフレーター)

問題文

国民経済計算の概念として、最も適切なものはどれか。

国内総生産は、各生産段階で生み出される産出額の経済全体における総額である。
中間投入には、減価償却費や人件費を含まない。
名目国内総生産は、実質国内総生産を GDP デフレーターで除したものに等しい。
名目国内総生産は、名目国民総所得に海外からの所得の純受取を加算したものに等しい。

出典:中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:イ

解説

  • ア:×
    GDPは「各段階の付加価値の総和」または「最終需要の総額」。産出額を単純合計すると中間段階を二重計上する。
  • イ:〇
    中間投入は生産過程で使用・消費される財・サービス。減価償却(固定資本減耗)や人件費(雇用者報酬)は含まれない。
  • ウ:×
    名目GDP=実質GDP×GDPデフレーター(指数)。除するのではなく乗じる関係。
  • エ:×
    GNI=GDP+海外からの第一次所得の純受取。したがってGDP=GNI-海外からの所得の純受取。記述は逆方向で不適切。

学習のポイント

  • GDPの捉え方: 付加価値の合計=二重計上を避けるための基本。
  • 中間投入の範囲: 原材料・中間財・サービス等。固定資本減耗・雇用者報酬は含まない。
  • 名目・実質・デフレーター: デフレーター=名目/実質。名目=実質×デフレーター。
  • GDPとGNI: GNIは越境所得を調整した指標。関係式を暗記して判定する。