難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(価格・賃金硬直性の要因整理)
- 正答率: ★★★☆☆(選択肢の正誤判定が必要)
- 重要度: ★★★★☆(労働市場・価格設定の理解)
問題文
価格や賃金の硬直性に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
SNSを利用したクーポンは、メニュー・コストを引き下げるため、価格の硬直性の要因となる。
b
企業が優秀な人材を確保するために効率賃金の水準で賃金を支払うことは、賃金の下方硬直性の要因となる。
c
消費者の属性に応じて多様な価格設定を用意することは、メニュー・コストを引き上げるため、価格の硬直性の要因となる。
d
名目賃金よりも価格が下方硬直的であることは、実質賃金の下方硬直性の要因となる。
〔解答群〕
ア
aとb
イ
aとd
ウ
bとc
エ
cとd
出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解:ウ(bとc)
解説
- a:×
SNSクーポンは価格変更コスト(メニュー・コスト)をむしろ引き下げ、価格硬直性を緩和する方向に働く。硬直性の要因ではない。 - b:〇
効率賃金仮説では、企業は労働者の士気や生産性維持のために市場均衡より高い賃金を支払う。このため賃金は下方に硬直的になる。 - c:〇
消費者属性ごとに多様な価格設定を用意することは、価格変更に伴う管理コスト(メニュー・コスト)を増加させ、価格硬直性の要因となる。 - d:×
実質賃金の硬直性は、名目賃金が下方硬直的であることに起因する。価格の下方硬直性が直接の要因ではない。
学習のポイント
- 価格の硬直性: メニュー・コスト(価格改定に伴うコスト)が大きいほど価格は硬直的になる。
- 賃金の硬直性: 効率賃金や労働契約制度が下方硬直性の要因。
- 実質賃金: 名目賃金の硬直性が背景。価格硬直性とは区別する必要がある。